ショーロが好き

CDジャーナル誌で連載されている北中正和さんの「音楽的新世界」で紹介されていて、かねがね聴いてみたいと思っていた日本でも数少ないショーロ歌手、片山叔美さんのアルバムを購入しました。

片山叔美/EU CANTO CHOROS ~私はショーロを歌う~
CD 2009年


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1.1x0 (1対0)
2.TICO-TICO NO FUBÁ(チコ・チコ)
3.PEDACINHOS DO CÉU(空のかけら)
4.VIBRAÇÕES(ヴァイブレーション)
5.APANHEI-TE CAVAQUINHO(アパニェイチ・カヴァキーニョ)
6.FALA BAIXINHO(そっとささやいて)
7.TECO TECO(テコ・テコ)
8.SETE CORDAS(7弦ギターよ)
9.DERRUBANDO VIOLÕES(ギターはつらいよ)
10.CARINHOSO(カリニョーゾ)
11.O QUE VIER EU TRAÇO(どんな曲でも任せてよ)
12.VALSA DA LAGOA(湖のワルツ)


ショーロというとリオデジャネイロで生まれた、ポルカやワルツといったいわゆるヨーロッパのダンス音楽と黒人音楽との混血音楽で、即興を交えたインスト演奏が基本ですが、それにジャズのヴォーカリーズのように歌詞をつけて歌ったのがショーロ・ヴォーカル。
その創始者ともいうべき存在が80歳を超えてなお現役で歌っているアデミルジ・フォンセーカという女性歌手なんですが、叔美さんは彼女のアルバムを聴き感激、単身ブラジルに渡り教えを乞うたというから日本の女の子の行動力は素晴らしいですね!
アルバムの内容はというと、アデミルジ師とのデュエット曲(6)を含め(1),(5),(7)の4曲が2ヶ月のブラジル滞在時に録音したもの、そして帰国後、事がスンナリ運ぶと思いきや、録音は難航し、アルバム完成まで実に5年の歳月を要したというだけあって熟成された演奏と歌声が満喫できる傑作に仕上がっています。
特に小鳥がさえずるような叔美さんの歌声はチャーミングそのもので、北中さんの記事の最後にも書かれているとおり、聴く者すべての微笑をさそう魅力に溢れています。
こんなアルバムが1万枚位売れてくれれば日本の音楽シーンも少しはマシになると思うんだけどなぁ。
とにかく叔美さん自身も次回作への意欲は満々のようなので、その実現のためにも少しでも多く売れて欲しいです。

本作以外からライヴでのパフォーマンス↓をどうぞ。

Yoshimi Katayama e Grupo Sem Conversa - Tic Tac Do Meu Coração

ブラジルに渡って覚えたという、カルメン・ミランダのレパートリーを楽しく歌っています。



本家カルメン・ミランダの歌唱↓もどうぞ。

Carmen Miranda - Tic Tac Do Meu Coração

さすがにウマイですねぇ。



購入記録 2009/6/5 2500円


さて、ついでと言ってはなんですが、お気に入りのショーロ入門用アルバムを2枚ばかりご紹介します。


ショーロの夕べ/パウリーニョ・ダ・ヴィオラ、パウロ・モウラ他
CD 2001年


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1.リオの夜
2.まだ覚えているよ
3.カリニョーゾ
4.ハレルヤ!
5.インジェヌオ
6.シキーニャ・ゴンザーガ
7.たらの骨
8.バシアーナス第5番
9.ヴァイブレーション
10.忘れじのショーロ
11.ラダメースに捧げるサラーウ
12.ココのお菓子
13.金婚式
14.すすり泣き
15.レメシェンド
16.1×0
17.ウルブー・マランドロ


数あるショーロ・アルバムの中でも最高傑作の1枚に数えられる歴史的ライヴ・アルバムです。
時は87,88年。リオの市民劇場でのライヴ録音でショーロのスタンダードとも言える名曲の数々をブラジル最高峰のアーティストたちが生き生きと演奏。
録音から20年以上を経過した現在でも全く輝きを失っていません。


ゴンチチ・レコメンズ ショーロ・セレクション
CD 2001年


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1.アサニャード(ジャコー・ド・バンドリン)
2.カリオカの夜(ジャコー・ド・バンドリン)
3.アトランチコ(ジャコー・ド・バンドリン)
4.オデオン(ジャコー・ド・バンドリン)
5.カリニョーゾ(エリス・レジーナ)
6.インジェヌオ(ピシンギーニャ)
7.ラメントス(ピシンギーニャ)
8.コシシャンド(ピシンギーニャ)
9.ヂ・マル・プラ・ピオール(ナラ・レオン)
10.ブラジレイリーニョ(アルタミーロ・カヒーリョ)
11.ヴェーリャ・グアルダへのオマージュ(アルタミーロ・カヒーリョ)
12.オス・ピンテイロス・ノ・テヘイロ~チコ・チコ・ノ・フバー(アルタミーロ・カヒーリョ)
13.オリエンタル(アルタミーロ・カヒーリョ)
14.ブラジレイリーニョ(ナラ・レオン)
15.ボチカリオ(ルイス・ボンファ)
16.バロッコ(ルイス・ボンファ)
17.星と新月(マリオ・アヂネー)
18.ヘアレージョ(マリオ・アヂネー)
19.ピカヂーニョ・ア・バイアーナ(ルペルシ・ミランダ)
20.センチメントス(バーデン・パウエル)


ブックオフの安売り棚で見かけ、250円ならいいやと思い、ショーロについて何の知識もなしに購入したアルバム。
内容は、ゴンチチのチチ松村さんとゴンザレス三上さんがセレクトしたショーロ曲集で、入門編としては最適な1枚です。
特にバンドリンをソロ楽器として確立したジャコー・ド・バンドリンの演奏はカリの「ラシーヌ」シリーズに通じるキュートさが感じられて(自分だけかな?)大好きになりました。

こちら で試聴できます。

この記事へのコメント

シャケ
2009年06月08日 20:35
おやぢ様
こんばんは。
片山さんは、僕も興味ありました。動画を見ると、
ホントこのジャンルの音楽がお好きなのが伝わってきますね。
カルメン・ミランダは、後から聴くほど、離れ業としか思えない
力量の持ち主であることに気づきましたねぇ。

ショーロは買おうとしつつ、見送ってきただけに参考になりました。
ライスから出てる2枚組の『ショーロ歴史物語』とかにも興味あります。
2009年06月09日 20:22
シャケ 様

こんばんは。
コメントありがとうございます。

>カルメン・ミランダは~離れ業としか思えない
カルメンと比較されたら叔美さんも分が悪いですよね。
というかほとんどの歌手が分が悪いか(笑)。
でも、声のキュートさでは彼女の方が上かな。


>2枚組の『ショーロ歴史物語』とかにも興味あります。
ショーロの100年以上にも及ぶ歴史を、若手音楽家たちによって再現したというコンセプトも面白そうですね。機会があれば聴いてみたいですねぇ。

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