ビリー・アイリッシュ

ビリー・アイリッシュが第62回グラミー賞で主要4部門に「最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム」を加え5冠に輝きました。

GettyImages-1202187163.jpg

主要4部門独占はクリストファー・クロス以来、39年ぶり、史上2度目とのこと。
18歳での受賞は快挙としか言いようがありませんが、正直に言いましょう、この娘のどこがいいのか今一つ分からないのは、ワタシがおっさんだからでしょうか。
YouTubeで何度か聴きましたが、ダウナーな曲が多いし、顔も何だか怖いし…
おっ、これはという曲もないことはないけど、積極的に聴きたくはないなぁ。
やっぱり、おっさんにはクリストファー・クロスだな。
売れなかったけど、大名盤だと思う4thアルバム「Back Of My Mind」を聴いて大いに和んでいる今日この頃なのでした。

images.jpg

シーモンの涙

本国アメリカではさっぱりだったけど、日本ではオリコンでもチャートインするヒットなった「シーモンの涙」を収録したイングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリーのセカンド・アルバムです。

England Dan & John Ford Coley / Fables
LP 72年

R-3266202-1326153378.jpeg.jpg
Side-A
1. Simone
2. Casey
3. Free The People
4. What I'm Doing
Side-B
1. Carolina
2. Tomorrow
3. Candles Of Our Lives
4. Matthew
5. Stay By The River

ジャケが渋いですね。
シングルとして発売された「シーモンの涙」同様、アメリカでは全く売れなかったアルバムですが、内容的には決して悪くありません。
A(1)を始めとしてA(2),B(2),(4)などの哀愁味のあるメロディ・ラインはモロ日本人好みですし、A(3),B(5)のようなロック色がやや濃い曲も、アルバムにいいアクセントをもたらしていると思います。
そんな中で、本作のハイライトは、リリカルなピアノ伴奏で始まり、次第に盛り上がっていく展開が素晴らしいA(4)あたりでしょうか。
疾走感のあるB(3)なんかもいい感じですね。
ただ全体的には、ブレイクしたBig Tree時代のアルバムに比べ、取っ散らかった感がありますし、爽やか度が劣るのも事実でしょう。
まぁ、本作を含め、売れなかったA&M時代の3枚はそれなりに売れなかった理由があったということかも知れません。
とは言え、70年代の洋楽に親しんだ人であれば、懐かしの「シーモンの涙」が入っていますし、文句なしに楽しめる1枚なのは間違いのないところでしょう。

購入記録 ヤフオク 1624円(送料込み)

England Dan & John Ford Coley - Simone

しあわせの朝

イギリスの国民的歌手、クリフ・リチャードの1969年のヒット・シングルです。

Cliff Richard /
Early In The Morning c/w Ooh La La
EP 69年

5f4cdb26ce5373f72f9e5fd57d5355d5.jpg
これもリアルタイムでは聴いていなくて、後追いで大好きなった1曲。
オリジナルは、イギリスのポップ・ロック・バンドのヴァニティ・フェアで、最初に好きになったのはそちらのヴァージョンだったと思います。
ただし、日本で、ヒットしたのはこのクリフのカバー・ヴァージョンの方。
ジャケットに、ちゃっかり「これぞオリジナル本名盤!」と真っ赤なウソが書かれているのは、ご愛敬。
まぁ、来日記念盤ということで景気をつけたかったのでしょう(笑)。
ちなみに、オリジナルのヴァニティ・フェア盤には「本名盤」としか書かれておりません。

images.jpg
これじゃどっちがオリジナルか分かりませんよね。

購入記録 ヤフオク 100円

Cliff Richard - Early In The Morning



ヴォイス・フロム・スペイン

60年代後半から70年代前半にかけて活躍したスペインの7人組グループ、ポップ・トップスのベスト・アルバムです。

Pop Tops / Mamy Blue
CD 2008年

61JDCf8ovCL.jpg
1. Sometimes You Win, Sometimes You Lose
2. Road to Freedom
3. Just Pretend
4. You Finally Found Your Man
5. Oh Lord, Why Lord ?
6. Mamy Blue
7. What a Place to Live in
8. Grandma
9. Walk Along By the Riverside
10. Give Me Up As Lost
11. Love and Care
12. Young and Foolish
13. Suzanne, Suzanne
14. Happiness Ville
15. Oh Lord, Why Lord? (Ep Mono Version)
16. Somewhere
17. The Voice of the Dying Man

68年にも「Oh Lord, Why Lord ?(涙のカノン)」をヒットさせているポップ・トップスですが、何といってもヨーロッパ各国で軒並みトップ10、日本ではオリコン2位の大ヒットになった「マミー・ブルー」(71年)が圧倒的に有名でしょう。
グループ唯一の黒人メンバーにしてリード・シンガー、トリニダード・トバゴ出身のフィル・トリムの程よくソウルフルなヴォーカルが何とも哀愁味があって素晴らしいのですが、このグループ、当時はあまり好きではありませんでした。
何だかポップスというより、ポピュラー・ヴォーカルっぽくて。
調べてみると「マミー・ブルー」は、文化放送のベストテンで、71年10月末に初登場、その後順調に上昇し11月末にはTOP10入り、そして12月に入ってついにカーペンターズの「スーパースター」を抜いて1位に立つと、翌72年の1月第3週まで1位をキープしています。
つまり3か月以上に渡って「マミー・ブルー」をラジオで聴き続けることになるのですが、その都度あまり面白い曲じゃないなぁ、と思ってました。
ところが今では結構好きな曲に…
人の好みも、時が経てば変わるもんですね(笑)。
ちなみに、この曲、ビルボードでは57位が最高ということですが、この哀愁味、アメリカ人にはちょっとピンと来ないのかも知れませんね。
まぁ、正直、一発屋の印象のある彼らですが、ヨーロッパでは前述の(5)や「マミー・ブルー」の続編的な曲調の(13)なども結構ヒットしたようです。
あとは、ゴスペル調の(2)やアップテンポが心地いい(9)なども素晴らしい出来だと思います。
Amazonを見るとポップ・トップスの盤はほとんど出ておらず、本作も4,000~6,000円のプレ値が付いていて、入手困難な状況なのが残念ですね。

購入記録 ヤフオク 2555円(送料込み)

Pop Tops - Mamy Blue


Pop Tops - Road to Freedom


ストップ・ザ・ミュージック

スウェーデンのビート・バンド、レーン&ザ・リー・キングスの1964年のヒット・シングルです。

Lenne & The Lee Kings /
Stop The Music c/w Always And Ever
EP ?年


licca_7-img1118x1118-1504945300vqizeq19777.jpg

この曲、スウェーデンをはじめ北欧各国でNo.1となる大ヒットとなり、日本でも64年にヒットした後、数年を置いて日本のGSがカバーしたことで人気が再燃、68年に再びヒットしたとのこと。
もちろんリアルタイムでは聴いておりませんが、スウィング・ウエストの日本語カバーは、かすかに聴いた記憶があるような気がします。
今回ゲットしたのは500円という定価からすると72年以降の再発盤でしょうか。
オリジナルは、実はレーン&ザ・リー・キングスではなく、イギリスの歌手、ディック・ジョーダンが歌ったのが最初だとか。
ジョーダンのヴァージョンをYouTubeで聴きましたが、これも中々ゴキゲンな出来で素晴らしいのですが、哀愁味といった点ではレーン&ザ・リー・キングスに軍配が挙がるのは間違いありません。
ちょっと歌謡曲風なメロも日本で受けた要因かも知れませんね。
歌詞の内容は、彼女と踊っている途中にキャンディを買ってきてと頼まれ、帰ってきたら彼女は違う奴と踊っていて、思わず「ストップ・ザ・ミュージック」と叫んでしまったというオチ。
B面も中々カッコいいビート・チューンですが、ポップ度は低いかな。

Lenne & The Lee Kings - Stop The Music


ザ・スウィング・ウエスト - ストップ・ザ・ミュージック


Dick Jordan - Stop the Music


購入記録 ヤフオク 100円

マンチェスターとリヴァプール

1968年に日本で大ヒット(31万枚、オリコン6位)したピンキーとフェラスのシングル盤です。

Pinky & The Feras /
Manchester & Liverpool c/w Come Back Again
EP 68年

32368_0.jpg
「マンチェスターとリヴァプール」は、68年のヒットですので、リアル・タイムでは聴いていませんが、70年代にはラジオでも時折かかっていて大好きになった1曲です。
アンドレ・ポップが書き、女優兼歌手のマリー・ラフォレが66年に歌ったフレンチ・ポップスがオリジナルと知ったのは、だいぶ後になってからのこと。
このオリジナル盤、中々趣のある出来栄えで、フランスでヒットしたのもなるほどと頷けますが、やはり爽やかさの中にも哀愁味を感じさせるピンキーとフェラス盤の方が日本人の感性に合っていたようで、当時ラフォレ盤はあまり話題にはならなかったようです。
それにしても、洋楽ポップスがオリコンで6位とは、今では考えられませんが、60~70年代ではそう珍しいことではなく、ダニエル・ブーンの「ビューティフル・サンデー」などは200万枚近くを売り上げ、オリコン1位にもなっています。
ちなみにB面は、「マンチェスターとリヴァプール」の英語歌詞を書いたフィッシュマンという人の作曲ですが、これがまたミディアム・テンポのメロディアスな好ナンバー仕上がっていて中々グッド。
「マンチェスター~」は、コンピCDによく収録されていますが、このB面はあまり聴くことができないと思うので、アナログプレーヤーをお持ちの方は、是非シングル盤をゲットすることをお勧めしたいですね。

Pinky & The Feras - Manchester & Liverpool


Pinky & The Feras - Come Back Again


購入記録 ヤフオク 100円

和みのアルバム

アメリカのシンガー・ソングライター、ロボのセルフ・タイトル作です。

Lobo / Lobo
LP 1979年

lobo.jpg
Side-A
1. Where Were You When I Was Falling In Love
2. Spendin' Time, Makin' Love, And Goin' Crazy
3. A Day In The Life Of Love
4. Heart To Heart (Person To Person)
5. It's Time To Face The Music And Dance
Side-B
1. Holdin' On For Dear Love
2. Lay Me Down
3. I Don't Want To Make Love Anymore
4. The Way I Came In
5. Gus, The Dancing Dog

日本では、71年の「僕と君のブー」のヒット以降ほぼ忘れ去られた存在のロボですが、母国アメリカでは地道に活動を続け、80年代半ばまでに20曲以上のナンバーをチャートに送り込んでいます。
79年の本作からは、A(1)、B(1)がスマッシュヒット、特にA(1)は地味ながら好ナンバーで、アダルト・コンテンポラリー・チャートで首位に立つ程の人気を集めました。
この曲を始めとしてA(3),B(3),B(4)の4曲が、以前紹介したCurbからのベスト盤に収録されていましたが、残りの6曲も中々の佳曲揃いで、軽快なダンス・ナンバーA(5)、心地よいリズムを刻むAORチューンのB(1)やカントリー・テイストの爽やかなB(2)など、ロボ・ファンならば聴き逃せない、和みの1枚に仕上がっています。
なお、1st~3rdアルバムは、以前CD化されていますが、今では廃盤状態。
少なくとも70年代のオリジナル・アルバムは復刻していただきたいのですが、望み薄のようですので、アナログ盤が安く出るのを地道に待つしかないかも知れませんね。

Lobo - Holdin' On For Dear Love


Lobo - Lay Me Down


購入記録 ヤフオク 501円(送料込み)

干支ジャケ

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
恒例の干支ジャケはこの↓2枚。

Pete Jolly Trio / Sweet September (1964)
71+NS4VqSIL._SS500_.jpg
軽やかなタッチが特徴の西海岸のジャズ・ピアニスト、ピート・ジョリーのトリオ(2曲を除く)作。
ジャケは一瞬分かりにくいけど、よく見ると親ネズミに4匹の子ネズミがくっついて歩いているという洒落たイラストになっています。
やはりジャズ系のジャケはロック系に比べてお洒落なものが多いですよね。
ピートみたいな分かりやすい演奏って、いわゆるジャズ通のファンには受けがよろしくないのですが、根っからのジャズ・ファンではない自分にとっては最高に好きなピアニストの一人です。
ちなみに自分の持っているLPは、V.S.O.P.からの再発盤なので音の厚みに若干欠けるような気がします。
でも、このジャケはやっぱりLPで持っていたいですよね。

Humble Pie / Street Rats (1975)
61EizCK6q8L._AC_UL320_ML3_.jpg
お洒落なピート・ジョリーのジャケとは反対に、ドブネズミのリアルなイラストがちょっと気色悪い、なんて意見もある1枚ですが、個人的にはハンブル・パイの中でも結構上位に来るアルバム。
後に再結成を果たすものの、実質的なラスト・アルバムと言っていい本作ですが、セールスは散々で、評論家やファンからもやっつけ仕事と叩かれ、評価の低い1枚でもあります。
確かに、11曲中4曲がビートルズのレパートリーのカバーですし、スティーヴ・マリオットの自宅で行われたセッションでの録音が多く流用されるなど、やっつけ仕事と言われても仕方のない内容ですが、やっつけ=駄作ではないことを本作は証明しているように思えます。
マリオットのヴォーカルは相変わらずカッコいいですしね。